障害のある子どもを産んで、この街でともに生きていく中で、障害や発達につまづきのある人たちの生きにくさを随所で感じます。まだまだはびこる周りの心ない中傷、無理解、無関心に傷つき悲しい涙を流す人が大勢いる現実。 　そんな中、障害のある人が少しでも生きていきやすい街になるように、同じ想い、志を持つ当事者や賛同する者たちで『クレシェンド』を発足しました。

「障害のある人も、誰もみんながずっと笑顔で幸せに生きていける街をめざして」 のスローガンのもと、まずは私たちの想いを 知ってもらうこと、見ようとする目、聞こうとする耳を持ってもらうために、当時みしま親子ホーム園長　西森法子氏（現在は、実行委員メンバー）の 協力を得ることができました。彼女の作詞作曲による音楽を通して伝えていきたい。ＣＤという形にすることで、より多くの人に広く継続的に伝えることができる。コンサートをすることで、実際に生で私たちの想いに触れ、想いを共有していただくことができると考え、 この活動を続けています。

差別や偏見のない、誰もが自分らしく笑顔で幸せに生きていける街になるよう、一人ひとりが、他人ごとではなく自分のこととして受け止め、自分のできることから一歩踏み出し、動き始めて下さることを心より願って。また、活動を通して、一人でも多くのよき理解者、よき支援者の輪が子どもたちの周りに広がることを信じて、これまでも、今も、そしてこれからも微力ではありますが、誰か自分以外の人に要求ばかりするのではなく、してもらって当たり前の受け身の姿勢ではなく、障害児を育てる親自身が自らできることを、ひとつずつ丁寧に、頑張り、伝え続けていきたい。それがひいては本当に子どもたちの為であると思っています。